ご挨拶

日本薬物動態学会 第31回年会
年会長 大森 栄(信州大学医学部附属病院薬剤部)

日本薬物動態学会 第31回年会を開催するにあたって

この度、日本薬物動態学会第31回年会を2016年10月13日(木)から15日(土)の3日間、長野県松本市のキッセイ文化ホールを主会場として開催させていただくことになりました。

新規医薬品の薬物動態情報は、非臨床研究、臨床研究どちらからのものでありましても、至適薬物療法を求めていく上で重要なものであります。近年は、これまで主であった、低分子化合物から中分子、高分子化合物が新規医薬品としてターゲティングされており、薬物動態研究もこれらの変化に伴い新たな問題点が出てきております。しかし、ここ最近はこれらの問題についても、特に薬物動態に係るものについては、本学会会員の方々をはじめとする研究者達により着実に解消されてきているといえます。

一方で、創薬におけるハイリスク・ハイリターン化から逃れることは難しく、むしろ加速していっていると思います。日本薬物動態学会は、薬物代謝研究、薬物トランスポーター研究、生物薬剤学研究、薬理遺伝学研究さらには、分析化学研究といった広い分野の研究者に支えられ発展して参りました。年会も30回という節目の年を超え、その歴史を痛感致しております。次の世代の若い研究者に夢を託すべく、第31回年会では、テーマとして「薬物動態研究が切り拓く創薬と薬物治療の新機軸」と若干臨床面も考慮したものを挙げさせていただきました。

近年のプログラムを見ますと、シンポジウムが数多く企画されてきております。31回年会でもDIS委員会の協力を仰ぎ出席者の皆様に満足していただける様なシンポジウムを企画していきたいと思います。また、他分野との融合も企画出来ればと考えております。次の世代の方々にも、30回年会で非常に興味深く感じられた、学生や若手研究者たちが主体となってのシンポジウム等も組み入れていきたいと考えています。

懇親会も松本ならではといえる企画を準備する予定です。信州松本で初秋のさわやかな青空の下におきまして、沢山の意義深い議論がなされることを楽しみにしております。国宝松本城などの観光スポットや風光明媚で雄大な景観もご覧にいただけます。一人でも多くの薬物動態研究者に松本にお集まりいただき、熱く議論を交わしたく、ご参加をお待ち申し上げます。

最後に、非臨床から臨床までという、創薬から育薬までの大きな流れを意識して、薬物動態研究について有意義な発表、討論がなされるような年会となりますことを期待して、開催のご挨拶とさせていただきます。